SUS317	18Cr-12Ni-3.5Mo	316のMoを更に1%増量し､耐孔食性が316より優れている｡染色設備材料
SUS317L	18Cr-12Ni-3.5Mo-低C	317のCを低減し､耐了粒界腐食性を向上｡一般的な耐食性は317と同じ｡
SUS321	18Cr-9Ni-Ti	304にTIを添加し､耐粒界腐食性を高めたもの｡
SUS347	18Cr-9Ni-Nb	304にNbを添加し､耐粒界腐食性を高めたもの｡
SUSXM15J1	18Cr-13Ni-4Si	304にNiを増量､Siを添加し､耐応力腐食割れを向上｡
NAS30M	20Cr-30Ni-2.5Mo-３Cu	非酸化性酸に対する耐酸性が良好｡
DSD1H	24Cr-5.5Ni-1.5Mo-Nb	2相系鋼種｡機械的特性と疲労強度が304の2倍｡耐応力腐食割れ性､耐孔食性に優れる｡
SUS329J4L	25Cr-6Ni-3Mo-N-低C	2相系鋼種｡塩化物環境下での耐食性､耐すきま腐食性に優れ､高強度である｡

耐熱鋼はコンベア炉のメッシュベルト用や自動車の排気系など高いクリープ抵抗、耐高温酸化性が求められる環境で使用されます。

JIS(SUS)	日本精線規格	組成	高温使用温度	性質と用途
309S	309S	22Cr-12Ni	920℃	耐酸化性に優れ、980℃までの繰り返し加熱に耐える。炉材部品
310S	310S	25Cr-20NI	1070℃	309Sより耐酸化性が優れ、1035℃までの繰り返し加熱に耐える。炉材部品、自動車排ガス装置用材。
AISI314	314	25Cr-20Ni-2Si-0.2C	1120℃	310にSiを増量し、耐酸化性を向上。1120℃まで使用可能。
SUH330	330	15Cr-35Ni-0.1C	1120℃	耐浸炭窒化性が大きく1035℃まで繰り返し加熱に耐える。炉材、石油分離装置部品。
NCF800	DSALOY800	33Ni-21Cr-Al-Ti	1120℃	耐酸化性、耐浸炭性に優れており、繰り返し加熱でも1120℃まで使用可能。炭化物やシグマ相析出による脆化が起こりにくい。
NCF600	DSALOY600	76Ni-15.5Cr	1150℃	高温における耐酸化性は極めて良好で、N2、H2ガス及び浸炭に対し優れた抵抗力を有する。Sを含む雰囲気には適さない。
NCF601	DSALOY601	60Ni-23Cr-Al	1150℃	600のCrを高めAlを添加、高温特性に優れ、酸化、浸炭、浸硫雰囲気での耐食性が良好。
NCHW1 NCHRW1	NCH1	80Ni-20Cr	1180℃	酸化性、浸炭性雰囲気中で1180℃までの使用に耐える。ただしＳを含む還元性雰囲気中、および900～1000℃温度範囲での使用には適さない。

メッシュ用極細線は11ミクロンというステンレス鋼線の極限まで生産の領域を広げています。
高精度、高細密を要求するスクリーン印刷用途や高性能ろ過装置で活躍しています。
ソーターセルをなじめコンデンサ、タッチパネル、精密フィルターなどの生産に欠かせない素材です。

	線径 mm	線径公差 mm	引張強さ	伸び %	標準リール単重	大型リール単重
316	0.002～0.025	±0.0005	650～900	20以上	0.1	1
	0.026～0.050	±0.001			0.2～0.4	1～4
	0.051～0.070	±0.002			0.4	4
304	0.011～0.017	±0.0005	900～1200	15以上	0.01～0.05	0.2～0.5
	0.018～0.040	±0.0005	880～1130	20以上	0.05～0.3	0.5～4
	0.041～0.050	±0.001			0.3～0.4	2～4
	0.051～0.070	±0.002			0.4	4

用途例　印刷用フャインスクリーン、フィルター用メッシュ、テキスタイル、
　　　　カテーテルチューブ補強ブレード、内視鏡補強ブレード、電磁波シールドなど。

ステンレス鋼線 金網用

JIS G 4309ステンレス鋼線 金網用