7月に開催されますMF-TOKYOに出展予定の台湾マルチフォーミング機メーカーYSM社を紹介します
7月に開催されますMF-TOKYOに出展予定の台湾マルチフォーミング機メーカーYSM社を紹介します
マルチフォーミング機とは、「高度な金型技術を駆使し、まるで魔法のように金属の線材や帯材を曲げたり切ったり加工したりして、自動車部品、家電製品、建築部品など、私たちの身の回りの様々な製品に用いられる複雑な形状の金属部品を高速かつ大量に作り出す機械」です。
今回は、アサダが代理店となっているマルチフォーミング機メーカー台湾YSM(YIN SHEN MACHINERY CO., LTD)社をご紹介します。
台湾は中小企業が多いことで知られた国で、その中には多くの機械メーカーが存在しています。1970年代後半からの価格競争力に加え、世界的な品質基準に対応するための積極的な技術革新により、現在では高度な生産設備や精密機械の分野で高い評価を得ています。
YIN SHEN MACHINERY CO., LTD (YSM)は、1979年に台湾台中市に金属ばねの成形機を専門とする機械製造会社として設立されました。
設立以来、高精度で信頼性の高い機械を提供し続けており、オーストリア、イタリア、インドネシア、ウクライナ、エジプト、オランダ、カナダ、韓国、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、タイ、中国、ドイツ、トルコ、日本、フィリピン、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、マレーシア、南アフリカ、ロシアと世界各国に販売しています。最新のCNCシステムとサーボモーター技術を駆使し、製品の品質と生産性を優先し、お客様のニーズに誠実に応えます。

お客様から加工のご相談をいただいた後、加工の可否、最適な金型設計、機械タイプ選定、お見積もり、概算スピードなどを迅速にご提示します。
常に定番商品を中心に組み立てを行っており、お客様の要望に合わせて短納期で設備を提供できるのもYSM社の強みです。

YSM社ではお客様にとって重要なのは「納期の早さ」と「製品の精度・品質」であると考えています。
そのため、受注後に一から製造を開始するのではなく、一定数の標準機を事前に生産し、約60%まで完成させた状態で在庫として保有しています。これにより、お客様の仕様に応じた最終組み立てや機能追加をスピーディーに行うことができ、納期短縮を実現しています。
機械はモジュール設計を採用しており、必要な機能を組み合わせて構成することで、多様なニーズに柔軟に対応します。このアプローチにより、製品化までのリードタイムを短縮してお客様の生産立ち上げを迅速にサポートすることが可能となっています。

YSM社では工場内には全ての機種の部品が整然と保管されており、不具合があった場合にすぐに対応できるように管理されています。

(左)林 副総経理 (右)陳 総経理
【YSM 陳村城(Chen, Tsun-Cheng)総経理よりコメント】
「スマートマニュファクチャリングで新たな産業革命をお客様と共に」
YSMは40年以上にわたり、スタンピングおよびフォーミング分野で実績を積み、東南アジア市場において常にリーディングカンパニーとしての地位を築いてきました。
近年、機械には堅牢さだけでなく、インダストリー4.0への対応も求められています。当社ではこのニーズに応え、すべての機械をスマートマニュファクチャリング対応へと進化させています。
インダストリー4.0は単なる流行語のように捉えられがちですが、実際にはIoTによるビッグデータの活用、AIや機械学習の導入による予測と品質向上を実現する、真の産業革命です。たとえば当社では、データ収集を基盤に、予知保全を取り入れ、工具や消耗部品の劣化を予測して計画的な交換を行うことで、保守コストの削減やダウンタイムの最小化に貢献しています。これにより、生産の安定化と人的ミスの低減にもつながっています。
今回、MF-TOKYOへの出展を通じて、日本市場における認知度をさらに高め、多くのお客様に当社のスマートな成形ソリューションをご紹介できることを楽しみにしております。
MF-TOKYOでは大型機36TC2を実機展示、マルチフォーミングの生産速度を実際にご確認いただけます。多くのサンプルも展示しますのでぜひ会場に足をお運びください。
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